CoNVENiENCE#STORE

…どくん

……どくん。



少し鼓動は早いが、ちゃんと心臓は生きている。


「はぁ…」


少なくとも、ここが死後の世界では無いということがわかり、安堵の息を漏らす。

そのまま、いつもの癖で煙草をくわえようとして、権藤和臣は手を止めた。


「…いい加減、止めるか…」


そう言って、煙草の箱をポケットに閉まいかけたその時。



< 89 / 153 >

この作品をシェア

pagetop