CoNVENiENCE#STORE

「…ここは『コンビニ』」

少女の薄い唇が微かに動いて、低く響く声がした。


「え、あ…コンビニ?」


権藤和臣は、一瞬戸惑う。

最近はこんなコンビニがあるのだろうか?

少なくとも、権藤和臣が知っているコンビニに、こんな店はない。


そんな権藤和臣に構わず、少女は続ける。


「…欲しい物は何?


ここは『コンビニ』。


…貴方が望みさえすれば、何でも揃う店…」



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