不良な叔父と強気な姪
お酒とタバコ
風都side
料理が無くなり一服しようとタバコに火を付けた。
タバコが半分位になった頃、美夜がキッチンからひょこっと顔をだす。
「あー。またタバコ吸ってるー」
その言葉にはぁ…とため息がでる。
――やっぱコイツも他の奴と一緒か。
と、思った瞬間、すっと目の前にあったタバコが無くなった。
「お酒は良いけどタバコはダメ」
そう言った美夜の手には、さっきまで俺が吸っていたタバコが握られていた。
「何でタバコはだめで、酒は良いんだよ」
睨みつけるようにして言うが、全然怖がる気配がない。
むしろ逆に睨まれている。