不良な叔父と強気な姪
風都side
美夜が帰った後仲間にいろいろ聞かれたが無視を決め込んだ。
「教えろよー」何て体を大きく揺らされたりしたが、軽くあしらった。
これ以上詮索されることが嫌になり、チャイムが鳴ると同時に教室から出て、いつもの屋上へ足を運ぶ。
「やっぱ静かでいいわー」
ゆっくりと深呼吸をしてコンクリートの上に腰を下ろす。
ひやっとした感覚が気持ち良くて思わず頬ずりしたいくらいだ。
汚いからしないけど。
フェンスに寄りかかり空を仰ぎ見る。
青いなーなんて思っていると、ぎぎぎぎっと錆びた音をさせながら扉が開いた。