不良な叔父と強気な姪
そんな姿をじーっと見ていると、叔父さんがこっちを向いた。
「なんだよ」
眉間にシワを寄せて睨んでくる。
「いや、中学生の癖にあたしの叔父さんってのが面白くて」
そう言うとピタッと叔父さんの動きが、止まった。
「おーい」
「…」
顔の前で手を振ってみるが、何の反応もしない。
―――どうしちゃったんだ?この人。
頭に中に?マークを浮かべながら考えていると、いきなり叔父さんが笑い出した。
「お前、俺の格好見ても何とも思わねーの?」
「金色が綺麗だなっと」
そう言った後、更に笑い出した。
「やっぱ姉さんの子供だけあるな」
クスクスとソファーの背もたれに、顔をつけて笑いつづける叔父さん。