不良な叔父と強気な姪
なにを言うのかと思えば、なんともどうでも良さそうな、質問だ。
「好きに呼べば?でも叔父さんはやめてくれ」
「なんで?」
そう聞いてくる美夜は本当にわからない顔をしている。
――まぁ小学生だしな。
「俺まだ13なんだよ。叔父さんって歳じゃねーだろ」
「あぁ」
何とか納得してくれたようだ。
今までおちゃらけた顔をしていたのに、急に真面目な顔になった美夜。
「じゃあ改めて」
そこで一呼吸をしまた口を開いた。
「椎名美夜です。今日から宜しくお願いします」
ペこりと頭を下げ、上げた瞬間ニコッと笑った。