桜の木の下で -2-
「ひゃ…っ!」
先輩はわたしの顎を掴み、くいっと顔を上げさせた。
「じゃあ、俺のお嫁さん決定な?嫌だって言っても無理やり婚姻届にサインさせてやるから」
先輩は手を離すと、ニヤリと笑いながらコンソメスープを飲んだ。
「な…っ!せ、先輩こそ!嫌だって言っても絶対に離れませんからねっ!」
「俺が嫌だって言うわけないじゃん!」
「わたしも絶対に言いませんもん!」
「他に好きなやつが出来たとか言われても離さないからな!」
「先輩こそ!わたしずっと先輩の隣にいますよ!」
「あぁ上等だ!ずっとそばにいやがれ!」
「言われなくてもずっといますーっ!」