桜の木の下で -2-
「……悠太って呼んでよ」
先輩はわたしのお腹に手を回し、頭を肩に乗せ身体を密着させた。
「……ゆう…た…さ、ん」
緊張で震える声で一生懸命言うも
「さんはいらない」
と、首筋を舐められた。
「やぁ…っ…」
「ほら、言わなきゃ俺何するかわからないよ?」
意地悪そうに言いながらもなお首筋に舌を這わす。
「あっ…ま、待って…っ!」
「待てません」
仕舞いにはパジャマの中に手を入れられた。だんだんと先輩の手が上に上がっていく。
「ゆ…ゆうた…っ!」
わたしは慌てて先輩の手を掴んだ。
「……良くできました」
あとちょっとだったのに、と言うと先輩はパジャマから手を出しぎゅっと強くわたしを抱き締めた。