桜の木の下で -2-
「これからは悠太ね?」
そう言って先輩…悠太はわたしの頭を優しく撫でた……しかし、悠太はそんなに優しくはなく。
「ひゃあ…っ!」
いつの間にか押し倒され、見えるのは天井と悠太の意地悪そうな顔だけ。
「ね、寝るんじゃないんですか?」
不安そうな目で悠太を見ると、
「……わかってるくせに」
ふっ、と笑いわたしのあごを掴んでくいっと顔を上げた。
「……ゆう、た…っんぅ!」
恥ずかしくなり視線を逸らすと、いきなり熱いキスが降ってきた。