-恋ノ空-

俺の前に一人女の仔が居る‥‥




蜜色の‥‥




髪をした‥‥




可愛い女の仔が‥‥




大きな桜の‥‥




樹の下でしゃがみ込んでいる‥‥




女の仔が見ているものを‥‥




俺も見る‥‥




桜の‥‥花びら‥‥??




女の仔は桜の‥‥




花びらを透くって‥‥




青い空に向かって‥‥




上にばらまく‥‥




綺麗に‥‥




青い空に桜の花びらが‥‥




舞う‥‥




俺は「綺麗‥‥」とつい‥‥




言葉にしていた‥‥




女の仔が‥‥




「桜‥‥好き‥‥??」




と訊く‥‥




俺は‥‥




「うん、好きだよ‥‥」




と云いながら仄かに笑う‥‥




「はい‥‥あげる」




その女の仔は‥‥




桜の樹の枝をくれた‥‥




俺は「ありがとう‥‥」




とまた仄かに笑う‥‥




その桜は‥‥




まるで‥‥




その女の仔の事が‥‥




好き‥‥




と云いたいように‥‥




軽く‥‥




仄かに‥‥




揺れた‥‥
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