ティアモ-secondseason-
カコン…カコン。
白球が台上を行ったり来たりする。
どうやら相手は2年生の先輩がするようだ。
それは見ればすぐにわかる。
俺と同じ内木中出身の和原先輩が相手をしているからだ。
「和原、コイツと軽く打ってみろ」
和原は、頷いた。
帰京が軽く構える。
スーッ
カコンッ
久しぶりに聞くこの音…。
なんだか俺までワクワクしてくる
帰京が大きく振りかぶる。
パシーン!!
鋭いドライブがコートの端ギリギリに入った。
「おーすごいな。お前名前は??」
「帰京 怜司です。」」
帰京は相変わらずあまり笑わなかった。
周りにいた先輩たちが多分みんな集まってきた。
2年4人…。3年2人。
これじゃ話にならないな…。