ティアモ-secondseason-
「よし。次。」
城島先輩が、辺りを見渡す。
1年でまだ打ってないのは、俺を抜かして3人。
そのうち知っているのが2人。
1人は、辻崎。もう1人は…
「んじゃ次、俺が行く」
勢いよく飛び出す。
「お前は??」
「俺は、私立、神の山中出身の新橋 海斗だ。」
新橋は、軽くストレッチをしながら言った。
「和原、神の山中は、名門だ。
何故うちのようなとこに来たかはわからないが
3軍でも相当な強さだ。気をつけろ」
「どいつもこいつも…」
気のせいだろうか…。
一瞬、新橋の顔が悲しんでいるように見えた。
そんなはずはない。
そう思いながら新橋のプレーを見た。
さすが、神の山と言うべきか。
言わざるべきか…。
相当な実力だ…。
和原先輩をも超えていた。
「すごいな。新橋」
城島が満面の笑みを浮かべながら言った