レンタル彼氏【修正中】
「あれは、いつもの夜だった……」




おばさんが静かに話し出した。




丁度、1週間くらい前のことだったらしい。
いつもは遅くならない郷子が夜中と言っていい時間帯に帰ってきた。




最近の今日は帰ってくる時間だけではなく、格好も派手派手しかった。




そんなある日、いつしか郷子は家に帰ってこなくなった。
母と父は心配したが郷子が行きそうな所には心当たりはないし、その内すぐ帰ってくるだろうと思っていた。





でも、違った。
いくら待っても郷子は帰ってこなかった。




携帯にも繋がらないし、いつしか親達はあることを頭の中で思い抱きだした。




郷子は誘拐されてんではないかと――…



きっと、もっと早くそう思っただろうけど親だしそんことも思いたくなかったんだろう。




警察に届けて捜索しても郷子は見つからなかった。




そしてある日、おばさんの携帯に電話が掛かってきたらしい。





「もしもし」



『モドレナイ』




男だと思われるその人がそれだけ言って電話を切ったらしい。





そして、その後だった、郷子が水死体として見つかったのは……



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