先輩とあたし
当然あたしとお姉ちゃんは先輩の本性を知ってるから、そう簡単には心を許す気にはなれない。

「あっ、弥生先輩、ども」
お姉ちゃんに丁寧に挨拶する先輩
まあ、影のドンだから当たり前なんだけどね。
そして、先輩はあたしのことをまたジーッと見てくる。
なんで、そんなに見てくるの?
だんだん顔が赤くなってきた気がする。


「お母さん、あたし宿題あるの忘れてたから、もう自分の部屋に戻るね。では、ごゆっくり~」

お母さんに口出しさせる隙もないぐらいすばやい速度でドアをあけ、階段を駆け上がった。


自分の部屋に入るとあたしは、鍵をかけた。
びっくりしたことが多かった今日は、すぐに眠れそうに無い。
なんておもってたらいつのまにか朝を迎えた。
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