先輩とあたし
暗くなってきちゃったな、早く帰んなきゃ。
家に着いたとき、門の前には…先輩が立ってた。

「先輩、どうしたんですか?」

「なんでこんなに帰りが遅いんだ?」

お父さんみたいなことを言う先輩。まさかお父さんの差し金?

「早く、答えろよ」

どうやら不機嫌モードの先輩、口調がきつい。

「色々ありまして、」

「色々ってなんだ?」

「色々ってのは色々です」

「翔太と一緒にいたのが色々か?」

「翔太は関係ないじゃないですか」

「お前、翔太と付き合ってんのか?」

あたしが翔太と付き合う?ないない。

そう言おうと思ったのに、

「新クン?葵帰ってきた?」

お母さんが玄関から出てきて言いそびれてしまった。

「葵アンタ遅すぎ、心配したんだからね」

そんなこんなで、ご飯も食べさせてもらえず、説教1時間。
途中なんて足がしびれすぎて感覚がなかった。
お母さん、厳しすぎます。
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