先輩とあたし
ってそんなことはどうでもよくて、どうしてあたしはいつも先輩を追いかけないんだろう?
明日とかそういうこと考えてていいんだろう?
あたしの足は気づけば動いてた


「ま、待ってくださいっ」

あたしが突然掴んだから先輩はすっごく驚いた顔してて、掴みかけてたドアノブを離して

「何?」

やっぱりちょっと不機嫌な声だった。


「あの、言いたいことが」

あるんですけど、って台詞を言おうとしたのに視線を感じる

リビングのすりガラスから家族全員がこっちを見てた
お父さんは若干涙目のような…


「ここじゃなんなんで、あたしの部屋来てください」

「いいのか?」

「とりあえず早く来てください」

半ば無理やり先輩を引っ張り階段を上った


部屋のドアを開け、先輩を押し込み廊下に誰もいないのを確認して鍵をかけた


「で、話って何?」

「へ?あっ、すっかり忘れました」

「俺、腹減ってんだけど、早くしてくんね」

「とりあえず、単刀直入に言いますと、あたしに彼氏はいません!!」

「は?」


あたしの突然の発言に先輩は口をポカーンと開けていた。

「だから、あたしに彼氏と呼べるような人はいないし、なんていうかそうゆうことよくわかんないです!!」

「だから?」

「えっと……」

まさかそうゆう返しが待ってるとは知らなかったから、返答に困ってしまう。

「その…先輩が勘違いしてるようなんで、」

「ふーん」

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