先輩とあたし
遅くでたせいで遅刻ギリギリになってしまったあたしは、茉莉に怒られた
茉莉は怖い。
ものすごーく怖い。
半分涙目になってきたころようやく解放された。
なんで遅刻ぐらいでこんなに言われないといけないんだ!!
抵抗するような目で見ると、ギロッと恐ろしい形相でにらまれた。
こえぇぇぇ。
もうはむかわないと心に決めた。
「で、アンタなんかあったでしょ」
「え?なっなにが?」
しまった
噛んでしまった
「あったね、だって動揺してるもん」
鋭い、コイツはすごい鋭い。
「実はさ…」
昨日あった出来事をしゃべった。
「てか、あたしアンタが先輩と同棲してること知らないんだけど」
「同棲じゃなくて、同居ね。言ってなかったっけ?」
「聞いてません」
「ごめんごめん」
「ってか、それは脈アリでしょ。大アリだ。それにアンタ最初に付き合ってって言われてたじゃん」
「先輩は皆に言ってるでしょ」
「そーかしらねー」
含み笑いをしてどっかへ行った茉莉。
「っておい、どこ行くのよ。授業はー?」
「サボる。適当に言っといてー」
さんざんあたしのことを怒ったくせに。
自分はサボるのかよ。