先輩とあたし
「どしたー?」
そんなとき声をかけてきたのはショウタだった。
「ショウタかよ…」
「ひどいっ、俺心配してやったのにー」
「あー…ありがとー」
「てか、お前が泣くとかまじありえねぇ」
「どーゆう意味よ」
「そうゆう意味だ」
ショウタと言い合いしてたら、自然と笑みがこぼれてきた。
「まぁ、アレだ。お前が笑っとかねぇと茉莉が心配すんだろ」
やっぱり茉莉ですか…
「うん、だね。ありがと、ショウタ」
「さてと、俺も茉莉を探しに言って来るわ」
「いってらー」
さて、本当に相手をしてくれる人がいなくなってしまったぞ。
茉莉早く戻ってきてよ。
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなってようやく午前中の授業が終わった。
茉莉は一向に帰ってくる気配なし。
メールもこない。