先輩とあたし



気づいたら、教室にいた。

「あれ、葵、何にも買ってないの?」

そこには茉莉と翔太がいた。


「もう、茉莉!!探したんだからね。翔太も帰って来ないし。まじ1人だったんだからね」


「ごめんごめん、屋上にいたら、寝ちゃってて。翔太が起こしにくるまで寝てたのよ」


ったく、ほんとにもう!!

「まぁ、そう怒るなって、先輩ともしゃべれたんだろ」

「何で知ってんの?」

「んー、見た。結構仲良さそうにみえたぞ、よかったな」

「ぬ?なんでよかったのよ」

「別にー」

「何よ、いいなさいよ」

「やめなさい!!」

軽い口喧嘩になっていたあたしたちを止めたのは茉莉だった。


「翔太、葵をいじめないの!!」

「茉莉、悪かった。」


何でコイツ茉莉に謝ってんだよ

「おい翔太、謝る相手違うでしょ!」

「ん、悪かったな、葵」

「わかればよろしい」


こうしてプチ喧嘩は幕を閉じた。
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