先輩とあたし
あと少し…
あと2日かぁ。
先輩が家から出て行ったらあたしたちの接点はなくなっちゃうんだよね。
自分の部屋に帰って、ベッドに寝そべって、ごろごろしながらそんなこと考えて、憂鬱になる。
ふいにノックがなったかと思ったらいきなりドアが開いた。
突然のことにベットの上に寝たまんまその人物を見つめた。
「お兄ちゃん?」
「葵、お前まさか。」
いきなり来てどうしたんだお兄ちゃん。
「新が好きなのか?」
いきなり、図星なことを言い出したお兄ちゃん。
「ばっ、ばっバカなこと言い出さないでよ!」
「いやぁ、葵なんとなくそんな感じだったからなぁ、ッと思って」
好奇心旺盛なお兄ちゃんだこと。
まぁ、昔は逆らったら関東が動くような人だったけど。
「そんなバカなこと言ってないで、さっさと寝なよ」
「いやぁ、あのな…」
「はい、出てって」
何か言いたげなお兄ちゃん無理やり追い出した。