先輩とあたし


「ああ。うん。わかった、じゃあな」


先輩が電話を切った。



「なんだー、お前そんな仏頂面して。」


不思議そうな顔で見てくる。


女の子と遊んでるくせにそうゆうのはわかんないんだ。


「おまたせいたしました。」


店員さんがコーヒーとミルクティを運んできてくれた。


軽く頭を下げたあたし。


「わりぃ、葵。俺このあと用事できたから。行くわ。ごめんな」


そういって、千円札を2枚置いて颯爽と店を出て行った。


まだ湯気を立ててるコーヒーとあたしを残して。
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