心に、愛を灯して。
*1-first-
孤独な少女
「あっ君、ちょっといい?」
登校中に突如現れた見知らぬ男。
黒いスーツで身を纏い、瞳を輝かせながら私を見つめてきた。
「あのさ君、モデルとか興味ない?」
…は?
「君みたいな可愛い子、ずっと探してたんだよね。うちの事務所でモデルやってみない?」
それって…
スカウト、ってこと?
……馬鹿みたい。
「邪魔なんで、そこどいてください。モデルとか興味ないんで」
私は男を軽く避けて、またいつもの道を歩き始める。