空を見上げる君
向かう先は決まってる。
霧斗を校門で待たしてるし…
『霧斗~!』
よし!
こっからは俺らしく行こう。
挫けてる暇なんてない。
『早かったな?』
『あ、うん』
『何してきたの?』
俺は歩きながら話し始めた。
『実はさっき、優奈に告白したけど振られた』
これを言いだすのは難しくなかった。
普通、振られると誰にも内緒にするのに。
俺っておかしい?
『水波が振られるとか』
霧斗はけして笑ったりしなかった。
そんな悪いやつじゃないから。
『霧斗、気持ち伝えたら?』
まさか俺も親友と同じ人を好きになるなんて思わなかった。
なんか俺2人の邪魔したみたい。
なんでこの学校に来たんだろう。
どうしてだったかな…
いや、覚えてる。
霧斗を変わらそうとしに来たんだ。
『わかった…』
『それこそ俺の親友!』
霧斗、頑張れよ?
─水波side─ E N D