空を見上げる君
空
あれからなぜか妙に静か…。
学校に来ては寝てる。
最近は屋上にもよく来てる。
けど寝てるだけ──
ホント不思議な人。
よくそんなに寝れるわ。
寝転んでいる霧斗の横に座った。
『ねぇ、空って好き?』
突然起きて、質問してきた。
空?
「大好きだよ!」
あれ?
私、口調変わってる…
男子にはどうしても口悪くなるはずなのに…
なんで?
『俺も』
空を見上げる霧斗。
笑顔なのに、なんだか悲しい顔してる。
そう見えてしまった。
「一緒だね」
私は空を見ると元気になれるのに…
人によって見方は違うけれど。