空を見上げる君


まぁこれで全てわかった事だし。



『さぁ、帰ろうか』



鞄を片手に持ち、学校を後にした。


これからどうしようか。


優奈に告白しよう。


もう避ける必要もない。


あいつの気持ちが知りたいんだ。


でもまずあいつと話さねぇと気がすまねぇ。



『美波、ちょっといいか?』

『あぁ?』



誰だよ機嫌悪い時に。


振り返って立っていたのは篥明だった──


丁度いい。


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