空を見上げる君


「あんなふうになれたらなって…」



あの2人は手を握って、笑顔で会話してる。


なんの不安もなく簡単に、当たり前のように。


素直っていいよね。



『ごめん…俺がこんな性格だし』



霧斗は喧嘩になればちょっと怖く。


いつもは明るい。


私は全然大丈夫だけど。



「うぅん。」



私はカーテンを閉めて、鞄を持った。


下校終了時刻まで後10分しかない。



「帰ろ?」

『あぁ』



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