空を見上げる君
私達は学校を後にした。
横に並びながら、沈黙が続く──…
手繋ぎたい。
けど、不安で怖い。
行動に出せない。
変に思われそうで。
『手、繋いでいいか?』
照れた顔で横目をして聞いてきた。
霧斗…
「うん!!」
迷いなく霧斗の手を握った。
冷たい手。
大きい手してるのに。
『手、冷たいな』
「霧斗もね?」
それを聞いて笑った霧斗。
やっと笑ってくれたね?
やっぱ霧斗の笑顔は世界一だよ。