空を見上げる君

やっぱり…─

霧斗は空を見上げていた。

寂しそうに…



「きり…と」

『来ないで』



霧斗の一言で体が凍り付き、霧斗の後ろ姿を見つめる事しか出来なかった。


怒ってる──


もしかして…


美夜との話し聞こえてた?


私の席で話してたし。


霧斗とは隣同士だし、話しが聞こえない事はない。

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