空を見上げる君
『ごめん』
霧斗は悪くないのに…
「私こそごめんね…」
「あ~寒!!」
この空気が嫌になりこんなセリフ言っちゃった…
だけど私はすごく寒がり。
ブレザー教室だ…
もう春なのに寒い。
カーディガンだけ着てたらさすがに寒い。
『これで大丈夫だよ』
霧斗は自分のブレザーを脱いで、私にかけてくれた…─
「ありがとう。
私すごく寒がりなの」
『なら、はい』
私が霧斗のブレザーを着ると私の手を握ってくれた。
暖かい…─
「優しいね!」
すると、顔を反らし、頬を真っ赤にした。
照れてるんだ…
霧斗可愛い。
あれ…
私もう霧斗に惚れ始めてる…
ドキドキする──