空を見上げる君
熱
─次の日─
『欠席は美波だけだな』
先生の独り言が耳に入った。
そういえば、来てない。
いつもならいるのに。
私は朝のホームルームが終わった後、先生に聞いたら、風邪らしい。
もしかして…
私はすぐに携帯を開いた。
メールを打つ。
【風邪らしいけど大丈夫?】
たった1文しか打てなかった。
そう、今は授業中。
気づかれないように工夫した。
返事きた…
【しんどい。倒れそう】
えっ!
思わず声を出してしまいそいになった。
倒れそうって…
【帰り家行くから、無理しないで寝てて?】
【わかった】
家知らないんだった!
とりあえず先生に霧斗の家の地図をもらった。
学校の近くだった。
学校を出て30分くらいの所って聞いた。
お母さんには今日は美夜と部活の見学行くと、嘘を付いてしまった。
部活見学は7時くらいまである。
学校が終わるのが確か4時半くらい。