空を見上げる君
「ちゃんと布団に入っとかないと」
霧斗に掛け布団をかけて、熱を確かめる──
霧斗の顔は真っ赤ですごくしんどそう。
首を触って見ると、すごく熱い。
「熱は何度だった?」
『3…9』
39度!?
やばっ!
無理に喋らしちゃダメだ。
「質問したら首ふるだけでいいから」
「熱冷まシートある?」
横に振った。
ないと思った。
実は行く前、熱冷まシートや、色々買ってきたから。
「冷たいけど我慢してね」
霧斗の前髪を上げて、貼った。
「霧斗、寒がりだった?」
すると首を立てに振った。
やっぱり。
なのに何で昨日私にブレザーかけてくれたんだろ…
気使わないで良かったのに。
「朝ご飯食、昼ご飯べた?」
首を横に振った。
本当に?
そりゃ、39度じゃ動けないよね。
「キッチン借りるね」
台所へ行き、買って来た材料でお粥を作る事にした。
あれ…?
料理本置いてある。
お菓子作りの本が沢山…