空を見上げる君

お菓子好きなのかな?


まあいいや。


早く作らないと。


─────────────────────────────


「できたよ」



霧斗の元へ持って行き、スプーンで一口分すくって、息を吹き掛けさます。



こんな事誰かにした事なんてなかった。



恥ずかしいよ…

だけど霧斗のためだから我慢。



「口あけて」



小さく口をあけた霧斗の顔は真っ赤だった。


熱また上がったかな…


そしたらどうしよう。



とりあえず食べさせてあげないと。



「味の保証はないからね?」



そう言って口へとお粥を運んだ。

< 37 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop