空を見上げる君
お菓子好きなのかな?
まあいいや。
早く作らないと。
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「できたよ」
霧斗の元へ持って行き、スプーンで一口分すくって、息を吹き掛けさます。
こんな事誰かにした事なんてなかった。
恥ずかしいよ…
だけど霧斗のためだから我慢。
「口あけて」
小さく口をあけた霧斗の顔は真っ赤だった。
熱また上がったかな…
そしたらどうしよう。
とりあえず食べさせてあげないと。
「味の保証はないからね?」
そう言って口へとお粥を運んだ。