空を見上げる君
私が目にしたのはピン──
さっき私が見てたのは髪を挟んで留めるやつ。
今見てるのは、普通のむしピン。
このピンは沢山色の種類がある。
「あった」
紫のピンを2つ。
「黒と白だと目だたないでしょう?」
『それ気に入った』
本当に?
やった☆
これで少しは今までよりまたカッコ良くなる。
『それかして?』
「うん」
私は霧斗の手のひらにピン2つを乗せた。
『ここで待ってて』
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