空を見上げる君

買ってくれるなんて思ってもみなかった。


意外と優しいんだね。



「あっ、ごめん」



私は急いで霧斗から離れた。


すると、顔が真っ赤な霧斗──


また熱上がった!?



「顔、赤いけどしんどくない?」

『うん』



さっき抱きついた時、体温は全然熱くなかった。


ま、ひとまず安心?

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