空を見上げる君
最後の喧嘩
殴られて、殴るの繰り返し。
俺は避けるのも得意だ。
喧嘩して何も得るものはないけど、ただ好きだった。
けど、今回の相手はさすがに強い──
避ける間もない。
次から次へと拳が飛んでくる。
1対20では勝つのは厳しいかな…
『ぐわぁ』
あばら骨何本かやられたかも…
やばい──
今回ばかりは…
「霧斗!!」
夏海は俺の名前を呼び、心配そうに近いてきた。
『夏海!!』
「え?」
《ガランガラン》
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最後の喧嘩