空を見上げる君

夏海の所まで駆け付け、鉄の棒をどけて、夏海を抱き抱えた。



「き…りと」

『ごめん』



頭から血が流れ落ちて、あたりに血が広がった。


それに気付き、奴らは逃げて行った…



「きりと…は、悪くな…いよ」



夏海の手をぎゅっと握った…─



「ごめん…ね?」



一瞬何を言っているのかわからなかった。


ただただ怖かった。



「私、幸せ…だったよ」

『夏海…』



どうしようもできないのかよ。

俺に…

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