空を見上げる君

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「もう…大丈夫」



そっと霧斗の胸から離れた。


いったいどれだけ霧斗に心配かけただろう。



『何が大丈夫だよ?
目、腫れてんじゃん』



そう言って私の手を握ってくれた。


あったかい手──



『手、震えてる』



よくそんな事気付いたね。


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