空を見上げる君
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私は隠す事なく、2日間の出来事を素直に話した。
戸惑いもありながら。
「そう言う事ね~で、霧斗君が好きって事?」
うわ!
そこまで見抜くとは…
感がよく当たるし。
お姉ちゃんには嘘つけない。
つく気もないけど。
「だけど、好きにっていいのかわからないの」
お姉ちゃんは私の目を真っ直ぐ見て、「なんで?」と聞いてきた。
「霧斗は彼女がいた。
だけど、2年前亡くなってしまった。
でも霧斗は今も変わらずその人が好きなの」
きっと、いや、絶対。
そうに決まってる。
あんなに毎日毎日悲しそうに空見上げてるから。
今日だって。
夕日見ながら悲しい目してた。
「でも、誰を好きになるかなんて人の自由じゃない?」
「え…」
「人は皆、好きなタイプとか違うじゃん?
誰が誰を好きになるかなんて、決めつけられるなんておかしい!」
お姉ちゃんの言う通りだ──
確かに決められた人と付き合うなんて絶対嫌。
恋は誰がしようと自由だもんね。
「じゃあ、私霧斗を好きでいていいんだよね?」
するとお姉ちゃんはニッコリ笑って「もちろん」と答えてくれた。