空を見上げる君

─水波の過去─


毎日がいじめの繰り返しだった。


机にはいつもどうり死ねの文字。


教科書は破られ、みんなから避けられてた。


そんな毎日がどれだけ続いたか…


俺は時期、不登校になり引きこもった。


だけどこんな俺にいつも一緒に居てくれるやつがいた。


それが、霧斗だった。


霧斗はクラスの人気者で、すごく明るく優しい。



『なぁ、学校来いよ?』

『行きたくない』



この言葉の繰り返しだった。


行けばまたいじめられるから怖くて何もできなかった。



『俺が水波を守るから』



霧斗は俺にそう言ってくれたんだ。


正直嬉しかった。


それと共に、自分がすごくすごく情けなかった。

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