空を見上げる君
霧斗は座り込んで頭を抱えてびくびくしてる俺に手を差し出した。
大きい手のひら。
『ほら!水波立てよ』
俺は手を掴んで立ち上がった。
周りを見るのが怖い。
弱虫だな本当に。
『ありがとう』
『何言ってんだよ?
中3にもなっていじめられてる何て、笑い者だぜ?』
確かにそうだ。
中3にもなった俺は何してんだよ。
笑えるぜ。
『俺、本当に変わるよ』
この言葉を胸に必死に変わると胸に決めた。