生徒会のプリンス
「なんだ。茜の友達?お前、人見るセンスゼロだな。」




「そんなことないよ!七海ちゃんはかわいいし……」




「……あのー、段々話が見えなくなってきたんですけど?」




……どういうことなの?




「……俺は遠藤慎哉(えんどうしんや)。茜とは二卵性の双子で、生徒会の執行役員になることが決まってる。」




「……あ、茜と、双子。」



……いくら二卵性だからって、こんなに性格って違ってくるもんかな?




「おい。今、すごく失礼なこと考えてるだろ。」




「え、ううん。そんなことないよ……。」




「ごめんね、七海ちゃん……。お兄ちゃんのこと知らないとは思わなかったし……。」




「あ、ねぇ、何で私がこいつのこと知ってるって思ったの?」




私がそう言うと、2人はポカーンと口を開けた。

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