生徒会のプリンス
「えーと……く、クラスで何かより仲良くなれるのがいいんじゃないですかね?」



「なるほど。で、その何かっていうのは?」




私は会計さんにそう聞かれ、固まってしまった。



「……はぁ。どうせ、何も考えてなかったんだろ。」



しばらく沈黙がつづいていたけれど、その沈黙を破るように私の頭の上から聞き覚えのある声が聞こえた。



「……し、慎哉?」



私は振り向くなり、大きな声でそう言ってしまった。

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