生徒会のプリンス
「何だよ、人をお化けみたいに。」



慎哉はそういいながら、寝癖を直している。



……そんな姿でもかっこいいからムカつく。




「だって、来たくないとか言ってたんじゃないの?私の顔がそんなに見たくないのかって思ってたから……。」



「はぁ?いつ、俺がそんなこと言ったよ……茜、お前か?」



「私は、七海ちゃんがどんな反応をするか見たかっただけ。お兄ちゃんが寝起きタイムを過ごしきるために来なかったなんて、面白くないもん。」




「……茜、いらねぇことまでペラペラしゃべるんじゃねぇ。」



心なしかそう言った慎哉の顔は赤くなっているような気がした。

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