生徒会のプリンス
「もしもーし。ななちゃん?話聞いてる?」




「あ……すみません。」



秀さんの声で我にかえった。



「あのさ、慎哉だけっていうのは不公平だから、生徒会執行部全員を呼び捨てで呼んでもらうことに決定したからね。」




「あ……えっ?いつの間に……」



「なながボーッとしてる間に賛成多数。」



会長さんはこんなときだけ迅速だ。



「はい、一人ずつ呼んでみて。先輩とかは気にしなくていいから。」



会長さんは、私の前に立った。

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