生徒会のプリンス
「……海斗?」




「なんだ、案外すんなり呼べるんだね。」




「……まぁ、会長ですし。」




「やっぱりななは俺にだけ当たりがきついよ。」




海斗はそう言うと、また部屋の角で体育座りを始めた。





「じゃあ、次は俺だな。」




そう言うと、副会長さんも同じように私の前に立った。




「さぁ、呼んでみろよ。」




「……洋介。」




……何なんだろう。この時間。もはや面白くなってきた。





「オッケー。」




洋介は満面の笑みを浮かべると、何事も無かったかのようにソファに座りなおした。



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