生徒会のプリンス
「ななちゃんはどっちが似合うと思う~?」



「えっと、あの……」




「うーん、僕は何でも似合うんだけど~、だからこそ迷っちゃうんだよねぇ。」




「いや、それは分かりますけど、そうじゃなくて!打ち合わせじゃなかったんですか?」




私は部屋に入ると、色鮮やかな海パンをたくさん並べて、どれがいいか選び始めた秀に呆気をとられていた。




「打ち合わせだよ?生徒会の打ち上げはやっぱり、海だよねぇ。ななちゃんには、僕の水着を一緒に選ぶという大事なお仕事があるんだからっ!」




……ははっ。



「……今、春真っ盛りですけど。」



「そーいうときは、南国だよ!」



……結局旅行に行くんだ。

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