生徒会のプリンス

「あのね、あのね!この服は、僕がデザインして、初めてお店に並んだ服なんだよ!」





「えっ……この服、秀がデザインしたの?」





「それをちゃんと見つけてくれただけじゃなくて、褒めてもらえるなんて……僕、今なら海の上も走れそうだよ!!」





いや……それは無理なんじゃ……





でも、秀がデザインしたっていうのは驚いたな……





「でも、いいんですか?私、お金払ってない……」





「お金なんていいよ~。でも、今度着て見せてね!それから、僕のデザインした洋服を初めに着て見せてくれる約束ね!」





「……はい。」





いいのかな?





「……おい、秀。どうだ?」





「ぎゃっ、何であんたも裸なの!」





「裸じゃねぇ。海パン履いてるだろ?それに、前にも言ったけど、俺の裸を見られるなんて、ありがたいと思え。」





慎哉は水色の水着を履いて、秀と同じように上半身裸でやってきた。





……秀より身長が高いから、秀よりも男らしく見える。


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