生徒会のプリンス


「で?何の話してたんだ?」




「ほらぁ、この洋服、ななちゃんが僕のいないところで、自分から見つけてくれて、しかも褒めてくれたんだよ?もう僕、嬉しくってさぁ!」





「ふーん。お前、最近、このデザインを会議で通すんだって頑張ってたもんな。」





「うん!気分がよくなったから、慎哉の水着もプレゼントするね!」






「おー、ありがとよ。」





「ななちゃん、ここで待っててね!僕、洋服をラッピングしてくるから!」







「あの……」





いいよと言おうとしたけれど、秀はすごい速度で走っていった。





「やらしといてやれよ。本当に嬉しかったんだろうから。」





「うん……ていうか、あんた寒くないの?」





「別に。もう春だし。」





「いや、それ夏の格好だからね。」




慎哉はしれっとしているからびっくりだよね。

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