生徒会のプリンス
やってきたかくれんぼ大会
「七海さん。この書類を20部ほどコピーしてきてもらえますか?」
「あ、はい。」
やっぱり、生徒会で仕事を一番きちんとしてるのは誠みたい。
私も一応、生徒会なんだから頑張らなくっちゃ。
「あー、両面コピーになってるー……」
「やっぱりななは、少しどころかかなり抜けてるよね。まぁ、そこがかわいいんだけどさー。」
海斗はコピー機に弄ばれてる私を横目に、美味しそうなショートケーキを食べている。
「あの、暇ならコピーするの手伝ってもらえませんか?」
「やだなぁ。今、こうして俺はショートケーキを食べることで忙しいの、ななも分かってるでしょ?」
私は返事をする代わりに、大きくため息をついた。