生徒会のプリンス
「……いいなぁ。僕もななちゃんから抱きついてもらいたいなぁ。」
「秀!いつから見てたんですか?」
「ななちゃんがコピーに失敗するところから。」
「いや、じゃあ、手伝ってくださいよ!」
「相変わらずだね。生徒会は。」
茜は、そう言って笑ってるけど、秀は少しムッとしてる。
「で、何部コピーするの?七海ちゃん。」
「あ、うん。20部だよ?」
「20部ね。あのね、このボタンを押すと両面になっちゃうから……」
「うん……」
秀の視線が気になりながらも、私は茜の説明に耳を傾けていた。